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VELVETEEN SOUVENIA JACKET |
1953年GHQにより物資統制が解かれコットンを使用した別珍素材が使えるようになりました。これによりスカジャンも別珍モデルが登場。
そもそもスカジャンとは、世界大戦の頃に兵士が戦争のお土産にその土地の有名な図柄などを刺繍してジャケットにし本国に持ち帰ったことから誕生しました。
日本の刺繍柄が沢山あるのも元々は日本にいた米兵が日本特有の景色や文化を記念に持ち帰りたかったからなのです。
さてこのスーベニアJK(日本通称名スカジャン)の年代はいつ頃の物なのか探ってみましょう。スカジャンはファスナー作りを見ると大体時代が分かります。まずはこのJKに装着されている60's初期からスタートしたディティール「回転式ファスナー」。これより以前のYKKファスナーは裏表にそれぞれ独立して二つ付いてます。そして1963年よりファスナーの「YKK」の文字表記がもっと普通のブロック体文字になるのでこれはそれ以前の製造だというのが分かります。よって1960年〜63年製という事になります。リバーシブルウエアのファスナーも進化をしていたんですねー。
お次は刺繍について分析してみましょう。カナダのラブラドルにあるGOOSE湾は第二次世界大戦当時は空軍基地でした。その辺りの歴史とのリンクもスカジャンのルーツを探る面白い点でもあります。
因みに「GOOSE BAY」は直訳するとガチョウ湾ともいえます。で、このモチーフにされている刺繍がガチョウなのも頷けるし、作り手のユーモラスな発想が戦争と対になっていて面白いでしょ?
リバーシブル裏面にあるサテン地は打って変わってオレンジブロンズカラーがモチーフの派手カラー。両面ともに違う雰囲気で楽しめるJKなので重宝してます。
この「GOOSE BAY」スカジャンは同じ柄で別珍がエンジのものもありましていつかほしいなーと思ってます。
因みにこれは私のアメカジの師匠で産まれた時から遊んでもらっている隣に住むお兄ちゃんから譲ってもらった宝物です。譲ってもらったのは24歳くらいの時でしたが高校の頃に借りて着ていた時もあるので初めて袖を通してから20年以上も前になります(笑)。
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YKKの字体が63年より古い事を表している。ファスナーが裏面にも回る仕組みになっていてこちらは60年代初頭に搭載されたディティール。 |
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